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昭和16年12月「週刊朝日」海軍インタビュー【7】

平出海軍大佐と鈴木局長のルーズヴェルト批判が噴出!
そして、大佐から、戦争/各国の方向について驚きの提言が...

==週刊朝日(昭和16年12月28日号)から==

【ハワイマレー沖両大海戦を讃ふ】(平出大佐に聴く)
週刊朝日巻頭記事
12月12日
海軍省にて

大本営海軍報道部
海軍大佐
平出英夫氏

本社出版局長
鈴木文四郎

===Part 7===
【鈴木】
プリンス・オブ・ウェールズは、大西洋でルーズヴェルトと
チャーチルが会談したのに使った艦ですね。
【平出】
そうなんですよ。あの洋上会談は、私共の聞いているある情報では
どういうふうにして枢軸国をやろうか、
殊に主として日本に対する対策を練っておったらしいですね。
ドイツ、イタリアじゃなくて、主に日本に対する策略だったらしいんです。
その日本に対する策を練っていた軍艦が日本のためにやられたんですから、
その艦上で得意になっていたチャーチルとルーズヴェルトが
今日どんな顔をしているか、実に皮肉なことだと思いますね。
【鈴木】
歴史の大きな皮肉ですね。
沈められに来たようなものですね。
【平出】
そうなんです。シンガポールへは十二月の二日に来たんですからね。
フィリップスが長官として日本をやっつけるんだといって
意気揚々やって来たんですが、それから一週間でやられたんです。
【鈴木】
そうすると、五億円以上投じたといわれるシンガポールも
主力艦のない大軍港になったわけですが、
主力艦のない大軍港というのは、どんなものでしょうか。
【平出】
意味ないですよ。何のために何億円もかけたのか
わけが分りません。
しかも主将が戦死したことは、ほぼ確実です。
レートンというう中将が長官代理をすでに命ぜられましたからね。
フィリップスが死んでるからこそ代理を命じたんです。
長官が二人あるわけはありませんからね。
【鈴木】
アメリカのキンメル提督はどうです。
【平出】
生死が分かりません。
ただ、ハワイ敗戦の責任者を軍法会議にかけるといって、
その氏名を出している中に、キンメルの名前がないんです。
ところが、キンメルこそあの敗戦の最高責任者ですから
その名前がないのは死んでるからじゃないかと思います。
【鈴木】
キンメル麾下(きか)の司令官で戦死したのがありましたね。
【平出】
戦艦第一戦隊の司令キッド少将は戦死が確認されております。
【鈴木】
旅順沖に於るマカロフの戦死みたいなものですね。
【平出】
あれは機雷でしたけれども、今度は積極的に進んで行って
やっつけたんですから、マカロフの戦死みたいなものですね。
【鈴木】
ルーズヴェルトの慌て方、驚き方は、実に想像外だと思いますね。
ルーズヴェルトという先生は坊ちゃんであり、
野心家であり、名誉心が強すぎ、
そうして日本に対する理解が全然なかったんです。
恐らくリンドバーグ一派が、それ見たことか!といって、
或る意味では手を叩いていると思います。
ルーズヴェルトは失神しやせぬかと私は思いますよ。
あの人は私はそう偉大な肚がある人とは思いませんね。
政治屋です。政治家だとは思いませんね。
【平出】
政治屋です。政治家ならば、この戦争を避けるように
持ってゆかなければなりませんからね。
【鈴木】
それがほんとうの政治家です。しかしわれわれとして
考えることは、とにかく世界一の富と資材と、
そうして海軍力を持っている彼らとしては、
この不面目を何とかして取り返そうとするでしょうね。
誰よりもまず先にルーズヴェルトがそう考えると思うんです。
【平出】
そうでしょうね。
【鈴木】
その場合、考えられることはどうでしょうか、日本に向って来る策は。
【平出】
日本もやり得たんだから、彼らもやり得ると思って、
奇襲作戦をやりはしないかと思うんです。
男ならそうやるべきですよ。
それから次に考えられることは、
英米の艦隊を合わせるのを待って作戦するんじゃないかと思うんです。
パナマ運河によって、すぐ彼らは力を一つにできるんですよ。
しかし、独伊が宣戦布告しましたからね、
相当な艦隊を太平洋に持って来ることもできません。
【鈴木】
もう大西洋は空けられませんね。
【平出】
そうなんです。その考え方ももう駄目です。
その次に考えられるのは講和です。
まだほんとうに潰れてしまわないうちに講和しよう
という案もありはせんかと思うーー(脱字)ー
【鈴木】
私は英米が力を一つにすることを、まずやるんじゃないかと思います。
【平出】
それは非常に可能性がありますね。
【鈴木】
”貧は泣き寄り”でこうなると一緒になるより仕方がないでしょう。
【平出】
私は、やがてイギリスはアメリカに合併されるということを、
前から考えてるんですが、これでその時機が早まったんじゃないかと思います。
【鈴木】
非常に早まりましたね。
ーーそれから日本の太平洋制覇ということも時日の問題と思いますが、
晩かれ早かれマレー半島も蘭印も日本の勢力下に置かれると思います。
その時はインドも危うくなるーーというよりも、われわれはインドを衝き
蘭印を奪って了えば一衣帯水の豪州も衝く。
そうすると、今イギリスの最も大切な資源の宝庫である豪州も
ニュージーランドもインドも抑えて、少なくともイギリスとの
交通路は極めて容易に遮断し得る時機が来ると思います。
【平出】
すでに遮断されてると向うは思ってるでしょう。
事実もう通行できませんよ。
【鈴木】
それは最も大きな痛手でしょうね。
【平出】
致命傷ですよ。
私はもし豪州の人間が悧巧なら、この際
イギリスから離脱して日本と手を結ぶだろうと思います。
それが悧巧な政治家のすることですよ。
先きの運命がもう明瞭なんですからね。
それを今ごろになっても日本に手向かいするなんていうことを
考えていたら大間違いですよ。
非常な過ちだと思うんです。
蘭印も同じことです。
彼らは今まで、自分が困ればイギリスやアメリカが
救けてくれると思って、それだけを頼みにして
日本に対して大きな顔をしていたんです。
しかしイギリスやアメリカに救ける力がないじゃなりませんか。
ありませんよ!
蘭印を救うのは、それを見得るだけの政治家がいるかいないかの問題だけです。
日本に刃向えば元も子もなくなる、日本と手を結ぼう、
そのくらいのことの分かる政治家が、一人や二人いてもいいと思うんです。

(最終回へ続く)
=========
講話!!!!!!!
かなり楽観的観測ですが、結構、真剣に期待していたのかも??
当時の日本が好戦的な国だったという批判は、結構よく見かけますし
現在も、それが日本への懐疑心になっている様に感じますが、
実際には、(ある意味、当然ながら)
戦争をしたいために戦争をしていたのではなく
まず、国益、富国のための戦争だったわけで
できれば、戦争、特に長期化は避けたかったのではないでしょうか。
歴史の専門家からすれば、こんな事は、常識なのかもしれませんが
大本営のスポークスマンである海軍大佐が、
敵が講話してくる可能性もあるという希望的見解を
週刊誌で公言している事に、私は、驚きました。

そして、日本と手を結ぶ....
理論としては、わかります。
現に、経済的世界においては、数十年前からこうなっていますし
現在の「多人種多文化」の欧州においては、十分有り得る発想です。
しかし、1940年当時の日本人海軍大佐が、
豪州やオランダが日本と手を結ぶべきと考えているとは...。
当時の、豪州、オランダ...どっぷり白人社会です。
インドネシアを植民地化していたオランダは、さておき
英国の旗下にあったオーストラリアが、「母国」英国を切り
「黄色人種」である日本と手を結ぶには
日本人の想像を遥かに超えた心理的(生理的?)抵抗があるでしょう。
ドイツやイタリアが日本と手を結んだのは、
欧州とアジアという棲み分けが明確だったからではないでしょうか?
どっぷりアジアの中にある豪州にとっては
アジア化することへの心理的抵抗感は甚大であったはず。
当然ながら、その後、時代の変遷とともに、この状況は大変化しますが、
それでも、一部の白人の中に根強く残る多人種への偏見や差別を
現在でも、時に、見つけてしまう私は
この大佐の意見には、悲しいほどの純粋さ、そしてナイーブさを感じました。
このナイーブさは、現代でも、見かけます。

それにしても、「貧は泣き寄り」って...(笑)

(明日は、いよいよ、最終回です。)
==
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お恵みください~っ!
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テーマ : 歴史
ジャンル : 政治・経済

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