スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

昭和16年12月/海軍大佐に聴く【3】

真珠湾攻撃の具体的な描写が続きます。

==週刊朝日(昭和16年12月28日号)から【3】==

【ハワイマレー沖両大海戦を讃ふ】(平出大佐に聴く)
週刊朝日巻頭記事
12月12日
海軍省にて

大本営海軍報道部
海軍大佐
平出英夫氏

本社出版局長
鈴木文四郎

===Part 3===

【鈴木】
向こうの哨戒(しょうかい)は主に飛行機でやっていたのですか。
【平出】
飛行機です。
【鈴木】
数百マイルにわたってやったのでしょうね。
【平出】
相当広い範囲ですね。
【鈴木】
しかし、こちらとしてはそういう天佑(てんゆう)がなくて、
もし発見されたらどうするという二段階への作戦があったわけでしょう。
【平出】
それは勿論ですけれでも、それを今申し上げる自由を持たないわけです。
【鈴木】
どうして発見されなかったのかと、私は疑問に思っていました。
【平出】
要するに、発見されれば出てきたやつをやっつけるという
力を持っておったわけです。
【鈴木】
向うの艦隊は真珠湾の中に殆どみんな安眠しておったのですね。
【平出】
そうです。一部分は訓練しておったようですけれども。
【鈴木】
当時ハワイには戦艦九隻、甲級巡洋艦五隻、
乙級巡洋艦六隻、駆逐艦十五隻、航空母艦二隻、潜水艦十隻いて、そのうち
戦艦二隻が沈没(十三日にアリゾナの撃沈も確認されたので、
撃沈主力艦は合計三隻、また大型駆逐艦一隻の撃沈も確認)
四隻が大破、航空母艦一隻が沈没、
約二十四万トンの損失ということですね。
【平出】
まず二十五万トンです。
【鈴木】
そうするとアメリカ海軍の総数が百四十一万トン...。
【平出】
百四十一万トンという数字は、ずいぶん雑船が入っておりましょう。
【鈴木】
雑船を入れて百四十一万とすると、その
二十パーセント、雑船を入れないと
もっと多くの勢力を失わせたわけですね。
ところでその時間はどの位だったでしょう。
【平出】
三時間くらいです。
私共のほうも正確なニュースを知っておりませんが、
約三時間でそれだけやったようです。
【鈴木】
その他の損害は?
【平出】
まだハッキリわかりませんが、飛行機の損害が
相当なものだと思います。
艦隊と飛行機と軍港、それだけやっつけたんですから。
そうして、向うで発表している死者何千人というのは
殆ど全部が軍人関係ばかりです。
市民はホンの数名らしいです。
これは如何に攻撃法が正確であったか、
盲弾なんか一つも撃っていないという証拠です。
【鈴木】
一つの戦艦には、やはり千人くらい乗っておりますか。
【平出】
乗っております。千人以上ですね。
三万トンの戦艦なんか、どうしたって千人を超えます。
【鈴木】
非戦闘部員を傷つけずに戦闘員だけをやったというところが、
実にいいですナ。
【平出】
それが私共も非常に得意になるところでして、
先方でも市民の損害は軽微なりといっておりますから
確かだろうと思います。

=====(Part 4へ続く)=========

そういえば「パール・ハーバー」という
ハリウッド映画が数年前に公開されていましたナ(笑)。
(このカタカナの「ナ」これから頻出しますが
 良い味出してるので、現代的表記に改めませんでした。)
前回も書きましたが、真珠湾攻撃が奇襲であった事に
アメリカは「卑怯だ(フェアではない)」と怒った、という
印象を私は抱いていたのですが、
開戦布告が翻訳や時差で遅れた云々(か否か)は、
ひとまず置き、(当時の?)日本的感覚では
「奇襲」は卑怯でも何でもない立派な作戦であったはずです。
戦闘人員と一般民の区別の無い「Total War」から
捕虜待遇に関する条約など規則(反則)で規制する
スポーツ的ゲーム的な感覚の戦争へと
いわゆる欧米諸国が「お仲間的寄り合い」で
変化させている所へ、昔ながらの「いくさ」感覚を持った日本が
「奇襲」という日本から見れば「戦略」
米国から見れば「反則」を行ったという解釈でしょうか。
よって、もともと自分たちが主張していた「規則」を
自ら破り、究極の「大昔的戦争=Total War」に突入、
自国本土の自国民は被害に陥らない状況で、
敵国は、どっぷりと戦火に浸からせて
空襲で敵国一般市民を焼き殺し、
最後は、攻撃機も絶対撃ち落とされない高みから
原爆を落としたわけなのか??...と
感慨深いものがあります。
また、明日に続きます。
==
宜しければ、是非、励ましの一押し
お恵みください~っ!
携帯モバイルブログ
ブログランキンへ
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 戦争・原爆
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

ココまで読みますた!

ほんと、日本人もアメリカ人も、昔からずーっと日本人でアメリカ人のままなんですナ。

元寇のとき、いちいち名乗りを上げて戦いに挑む鎌倉武士が、いきなり集団戦法の蒙古軍に慌てた、と言う話を思い出しました。

湯船ちゃん

ありがとう!!
次回は、いよいよ最終回だよ~。

ほんとにねぇ。
三つ子の魂百までじゃないけど。(笑)

>元寇のとき、
>いちいち名乗りを上げて戦いに挑む鎌倉武士が、
>いきなり集団戦法の蒙古軍に慌てた、
>と言う話を思い出しました>

その場面を想像すると、和むなぁぁw
そもそも、蒙古軍に
日本語で名乗りをあげて
どうするんだ???ってところには
思い及ばなかったのか??
ま、とりあえず、名乗っておく
という形式が大事なわけだけど。(笑)

名乗り

たぶん、終戦後の収入につながっていたのではないかと思います。
これは自分の仕事ですよ、と言っとかないとということで、職業軍人だったのですね、鎌倉武士。

ってことは、首を取るってのは、証拠取りだったのか・・・

元相手じゃ、勝っても収入がないですから、鎌倉幕府は弱ったんじゃないか、
とか・・・

じゃーアメリカが石油目当てにイラク攻撃してる(と言われている)のは合ってるのかな、
とか

防衛だけしてたら食えんのだなぁとか、

いろいろ考えました。。

湯船ちゃ~ん

攻めて来られちゃ、守るので精一杯
収入どころじゃないって?(笑)
鎌倉と元じゃ面積っていうか規模違うもんなぁぁ

首級は、とられたのを取り返したり
交渉して返してもらったりってのが
去年の風林火山で、よく、出て来てた。

石油目当ては戦争の王道?(爆)
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
検索フォーム
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。