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母と子 Fritzl監禁事件

今日は英国では「母の日」だ。
「Mothering Sunday」というキリスト教の
祝日なのだが「Mother's Day」とも呼ぶ。
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イースター前から数えて46日前に始まる
「Lent(四旬節)」の第四日曜日なので
毎年イースターに連動して動くのだが
街中に「母の日だっプレゼントだっ」
宣伝が溢れるので、いやでも気付く。
次男の小学校では、この週、学校で
「Mother's Day Secret Room」という
小さい図書室に保護者からの寄付で集めた
「プレゼント」を陳列し
1~3ポンド程度の廉価で子ども達に売るという
学校運営資金集めの「店」を開く。
今年、次男は、庭にぶらさげる
「鳥の餌入れ」を2ポンド50ペンス
(500円くらいと思ってください)で
買って来てくれた。
鳥餌入れ
(ぶらさがっているのが鳥餌入れです)
...ありがとう....
ずっと前からほしかったんだ...(涙)
ペンがほしいなぁって頼んでたんだが..
まっ、学校への寄付ですからぁっ!!!
==

さて、
先週、オーストリアで
娘を完全密室状態の地下室に25年閉じ込め
強姦を繰り返し子どもを7人生ませた男
Josef Fritzlに無期懲役の判決が出た。

子どものうち一人は生後すぐに
適切な医療措置を受けなかったために
亡くなり(これが殺人罪として起訴され
判決に大きく影響した)
現在42歳となった娘との間の
現在20歳の娘、19歳と6歳の息子は地下室で、
16歳と15歳の娘と12歳の息子は
「新興宗教に加入した」娘が、実家に「捨てた」
孫娘、孫息子として、地下室の上の自宅で成長した。

この事件報道に触れ、加害者の写真を見て
すさまじいほどの生理的嫌悪感を覚えた女性は
少なくないと思う。
父親や兄弟に襲われるという恐怖を
性について詳しく知った時点で
莫大な心理的抑制力の隙間をぬって
想像してしまい嫌悪感にさいなまれた少女は
少なくないのではないだろうか。
少なくとも、私は、その様な恐怖を抱き
その様な恐怖を抱いた事自体を嫌悪した。

男性が娘や妹はてには母を「女/メス」として
連想してしまい嫌悪感を抱く事はあるのかどうか
私には判らないが
映画やドラマで文学で、近親相姦は
強姦という形であれ恋愛という形であれ
表現されているし、近親「強姦」は
最も歪んだ精神病者の妄想に止まるものでは
ないと私は思う。

しかし、一部の英国の報道で、この男が
娘を「sex slave(性奴隷)」にした、と
書いてあるのには、その表現自体が
何か安物のポルノへの連想を喚起しているようで
非常に不快であった上、違和感を抱いた。

彼は裁判中、自らの犯罪や人格形成に
母が影響していると発言していた。
42歳の時に望まぬ妊娠で彼を生み、
12歳で彼自身が反抗するまで
彼が友人を作る事を禁止したという母だ。
学校での成績が良かったのにもかかわらず
金銭的事情で高等教育を受けられなかった事
(ギムナジウムに行けなかったという事か?)
に関しても彼は母を恨んでいただろう。
しかし、同時に、彼は、有能で
道徳意識の高い母の事を尊敬していた、とも
昨年、逮捕された当時の報道で私は読んでいる。

そして
彼が娘に対して、ここまで非道に
犯罪の中でも最も重大な
「尊厳への犯罪」を繰り返したのは
単なる「性欲」だけではなく
母への歪んだ愛情と復讐心
によるものかもしれない、と
あらためて判決報道を読みながら思った。

一般的に、女性に対して残虐な行為をとる男は
母との間に「しがらみ」を持っていると
私は常々考えている。
母と「正常」な関係を保てなかった男が
女性と「正常」な恋愛ができないと言っているのではない。
大多数の男性は、幼少期、少年期の体験・葛藤を
乗り越えて人生を築いて行くものだ。

しかし、性欲という、かなり本能に近い存在で
ありながら、本能ではなく、過剰な部分
(遺伝子を残すための本能を超えた部分である「欲」)
が、男の性の「攻撃性」と連動した時
成長期の母との葛藤が、病んだ心を支配し、
異常行為の世界へ踏み入れてしまう事が
有り得ると私は思うのだ。

Josef Fritzlが監禁したElisabethさんは
ひょっとすると、彼の娘のうちで
外見にせよ、性格にせよ、最も
彼の母親に似ていたのではないだろうか?

彼女は、奇しくも、彼の母が彼を生んだ年齢になって
地下室に監禁されていた当時19歳の長女の危篤を
きっかけに開放された。

25年、
窓の無い、暗号を知らなければ絶対に
脱出できないと信じるに足るだけの重警備の
地下室に閉じ込められ
父から性的にも精神的にも
尊厳を傷つけられながら生き続けた娘。

彼女を支えたのは母としての生存本能だと私は思う。
復讐するだけであったら、父を殺して
同時に間接的に(脱出不可能となるために)
自死となる事も可能ではあっただろう。
いつかは、ここから脱出するという
精神力の強さが彼女にはあった。
だが、その精神力を、さらに堅固にしたのが
母として子ども達を守るという本能ではないだろうか。

現在、彼女は
ともに監禁されていた子ども達3人と
「母に捨てられた」と信じて育った子ども達3人の
6人の子ども達とともに生活している。
彼女が、
父の犯罪を「知らなかった」母、
自分が新興宗教に加入し3人の子ども達を
託した事について一歩進んで探求しなかった母との
関係を、どう消化しつつあるのかは不明だが
祖母に育てられた子ども達は
リンツの小さなアパートで一人暮らしをする祖母を
定期的に訪問する事をゆるされている。
この子ども達3人にとっては、この祖母が、母でもある。


Josef Fritzlは、三人の母を
たとえ歪んだ形であれ「恋慕」し
そして同時に、「母の無償の愛」を得られず、
復讐したのだ。




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