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スラムドッグ原作!

映画「スラムドッグ$ミリオネア」原作で
前回ブログに書いた
「Slumdog Millionaire(原題「Q&A」)」

まとまった時間がとれると夢中でかぶりつき
読了しました。16カ国語に訳されたそうで
日本語版も出ています。「ぼくと1ルピーの神様」
(この題、原題より良いっ!)
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(2006/09/14)
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映画とは全く違う内容です。
前回書いたように
主人公の名前から人物設定から全く違います。

映画は映画で
複雑な感情こみのレビュー
でも書いた通り映画も楽しみましたが、
映画を先に見ておいて良かったと心の底から思いました。
はっきり言って映画より原作の方が断然良いんです。
この小説を読んでから映画を見たら失望したかもしれません。

映画は原作とは切り離して観るべきでしょうし
また、題が変っているところから、多少の
警戒心をもって見ることもできたでしょうが
この原作に忠実な映画のほうが面白かったんじゃ
ないかな、というのが,原作を読んだ後の
映画に対する正直な感想です。
(しかし,忠実な映画では賞は取れなかったでしょう)

もっとも,この小説の面白さは、小説で
味わうべきなのかもしれません。
非常に映画的な小説なのです。
例えると...
80年代のフランス映画
「ディーバ(Diva)」を彷彿とさせる小説です。
当然,設定、筋とも、共通点は皆無なんですが
あの映画の青色,軽快なリズム感と展開,
ユーモアたっぷりでありえなそうにみえるがゆえに
逆に現実的に見える独特な登場人物達の細かい描写
結末のジュールと彼の女神の公園での夜明け…
「Diva」を観る様に,この小説を読みました。
まとまった時間が無ければ読まなかったのは
読み始めると止められなくなったからです。
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英語版は、↓のアマゾンページで
中身を覗くことができますが
ここに掲載されている中身は
アメリカで出版されたハードバックの内容で
英国出版のこのペーパーックには
なんと、豪華おまけ
「Reading Group Guide(読書会用ガイド)」
(作者インタビュー等もりだくさん)が、
16ページも付いています。
その他にも、次作紹介や、この小説への
雑誌・新聞レビューーにも数ページがさかれ
お買い得!!
英語の勉強にもなりますよっ!

Slumdog MillionaireSlumdog Millionaire
(2009/01/02)
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映画とは違い、原作では
(ネタバレしないように書きます~っ)
まず、主人公は、捨て子で
2歳の時、養子に出されたもののすぐに
養家の事情で放棄され、養子をすすめた
英国人神父に8歳まで育てられ
英語を習得することになるのですが、
引き取られる際に全宗教委員会代表から
親の名前も宗教もわからない孤児なのだから
どの宗教に属するのかもわからないのに
キリスト教の名前をつけるな、という苦情がつけられ
当日、シーク教徒代表のみが来なかった為
ヒンズー教とイスラム教の名前と
養父のキリスト教の姓をとり
Ram Mohammad Thomasと改名させられます。

映画は主人公が幼馴染みを思い続けて
彼女に会うためにクイズ番組に出るのですが
原作では、そんな存在の恋愛相手は無し。
初恋相手は、17歳の時にしりあう同い年の
売春婦の美少女で、小説の終わりの方になって
やっと登場するのですが、それは
全く、この小説の主題ではありません。
しかし、この小説には
友情,親子愛,兄弟愛,人類愛,尊厳への愛..と
様々な関係による様々な愛情が、
深く、たっぷりと筋に織り込まれています。

その織り込み方が、卓越。
無駄なエピソード・場面が一つも無く、どれもが
繋がっているのです。
この点にポーランドJerzy Andrzejewskiの小説
「灰とダイヤモンドAshes and Diamonds」を懐かしく思い出しました。
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(この小説が好きな方にもおすすめ!)

そして、
死者は少なくは無いものの
実に爽快で強く力づけられる結末となっています。
映画にあったような具体的に映さなくても
残酷さを連想させる描写は皆無です。

映画の元になっただろうというエピソードは
数々ありますが、映画と違って
非現実的な要素が非常に少なく
非常に、現実的な内容となっています。

最も大きな違いは
映画は、外国人が外から見たインド
小説は、インドのインテリが中から見たインド
という点でしょうか。

映画をご覧になった方にも、
映画は見る気もしない、という方にも
強く、おすすめします。

英語を勉強中の方は、どうぞ英語で!
簡潔明瞭かつ歯切れの良い英語です。

日本語訳は読んでいませんが、この
題をつけたのが翻訳者だとしたら非常に
センスの良い訳になっているのではないかと思います。

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